日本野鳥の会札幌支部 支部報

カッコウ

ミコアイサさん今年もやって来ましたね 10月過ぎてからカモたちも次々にやって来ていますね。冠羽したミコアイサも好きですが、エクリプスも好きです。
ミコアイサ 
撮影者:上村昭智 
撮影場所:札幌市北区 
撮影日時:2021-11-03
2021年12月号

2020年度 探鳥会のまとめ

2020年度の探鳥会

 表1に2020年度の探鳥会実施状況を示します。36回の探鳥会を計画しましたが、新型コロナ感染症拡大防止のため多くが中止となり、実施できたのは7回のみでした。

 探鳥会の計画回数は2015年度の41回から2019年度は36回へと徐々に減ってきました。2020年度は2019年度と同じ、36回が計画されました。

 前年度からの変更は、手稲山口探鳥会が3月から5月に変更されたことだけで、それ以外は同じです。

 36回の内訳は、定例探鳥会が24回、それ以外の企画探鳥会が12回。企画探鳥会のうち2回は、西岡と円山の早朝探鳥会です。早朝探鳥会は定例探鳥会と同日に計画しました。

 前述のように、今年度実施できたのは9月~11月の7回のみでした。西岡、円山の定例が各3回と、企画探鳥会として室蘭のタカの渡り探鳥会1回の7回です。(八戸航路探鳥会は事前準備ができず中止)

 実施できた探鳥会も、これまでのように誰でも、何人でも参加いただくというわけにはいきませんでした。

 探鳥会を再開した9月は、参加を会員に限定した上、定例は30名、室蘭は20名という定員を設けての申し込み制としました。10、11月は申し込みは不要としましたが、会員限定での実施でした。これは、濃厚接触等が発生した場合に備え、事後に連絡が取れることを考慮した結果です。

 また探鳥会の開催にあたっては、他の参加者と適切な距離を保つ、双眼鏡や図鑑の貸し借りをしない、望遠鏡を使う際には透明プレートを目と接眼レンズの間に挟んで接触を防ぐなど様々な感染防止の配慮が必要となりました。

観察された種類

 これまでとは探鳥会の回数が大きく異なるので、同列に比較することはあまり意味がありませんが、一応例年のようにまとめておきます。

 表2に企画探鳥会、表3に定例探鳥会の出現種を示しました。

 2020年度に観察できたのは、企画探鳥会は室蘭1回で13種、2か所の定例探鳥会は秋に各3回実施して51種、合計57種でした。

 図1に1992年度以降の探鳥会の実施回数と年間観察種類数の変化を示します。年間観察種類数は2015年度に過去最多の139種を記録した後、徐々に減少し、2019年度は1992年度以降最低の96種になりました。

 2020年度は大きく減って57種と、例年の半分程度の種類しか記録できなかったことになります。特に企画探鳥会は1回のみでした。タカの渡りを見る探鳥会ということで、ハチクマ、オオタカなどタカ類が7種類リストに入りました。

定例探鳥会

 1992年度からの西岡、円山両定例探鳥会の年間観察種類数の変化を図2に示します。1990年代から少しずつ減少の傾向が見られますが、西岡は60種前後、円山は50種前後で推移してきました。2020年度は38種と36種ですから大きく減少しました。それでも年間の1/4の回数しか実施できなかったことを考えれば上出来かもしれません。

 2020年度実施できた9月~11月だけの出現種で比較してみると、西岡円山合計の出現種は2017年度43種、18年度37種、19年度59種で、2020年が51種ですから、例年と大きな変化はないと言えます。

 人間はバードウォッチングにもあまり出かけられない1年でしたが、鳥の世界には大きな変化はなかったとすれば、すこし心安らぐ気がします。

表3

島田 明英